バカラ 犬

バカラ 犬

《あの子も楽しんでいるみたいね

何人か、心が折れたヤツを見掛けたわ

もう二度と立ち直れないでしょうね》 勇美が何をしているのか気になるところだが、今は問い詰めている時間もなく優樹は怪訝に目を泳がせた

「でも、北校舎の屋上なんて、どうして」《……あそこは、中等部で一番高い校舎よ》 真琴の冷静な言葉に、優樹も、耳を傾けている反町も眉を動かした

《どういうつもりなのかは本人に聞くしかないでしょうけど、下にはプールもなければ花壇もない

……逃せば最後かもね》「……先生がそこに行くって知ってた人たち……止めなかったんでしょうか?」 悲しげに問うと、真琴は《フッ》と鼻で笑った

あなたも好きかも:ライブ・ルーレット・ロビー
《こいつらが止めるわけないじゃない

むしろ、おもしろがってその時を待ってたんじゃないの? 後で鑑賞するためにカメラとか仕掛けて》 馬鹿にした口調と含み笑いに、優樹は俯き目を細めてグッと奥歯を噛み締めた

 悲しみの中に悔しさと怒りを滲ませる気配を感じた反町はそっと腕を撫でる

その感触に優樹は彼を見上げ、小さく頷き電話に気を向けた

「……ありがとうございます

あなたも好きかも:ビスキー ナポレオン バカラ
……すぐに向かいます」《私も、こいつらを躾けたらそっちに向かうわ

じゃあね》 一方的に通話を切られ、優樹は間を置いて携帯電話を下ろした

「……行った方がよさそうだな」 反町は、携帯電話をじっと見つめる優樹に声を掛けながら自分のスマートフォンで白川と保宅へメールを入れる