
うこんとは・・
一. うこん: うこん(鬱金)は、香辛料、漢方薬として用いられるショウガ科の多年草。英名ターメリック(turmeric)。秋うこんともいう。またカレーの香辛料であるためヒンディー語のハルディと呼ばれることもあります。 国内では主に奄美大島、沖縄、種子島、屋久島、などで栽培されていますが、奄美大島は沖縄に次ぐうこん栽培の産地です。
ニ. うこんの歴史:うこんは本草和名にはじめて登場しました。沖縄県では、琉球王朝時代すでに王符の専売薬草として指定され、厳しい管理で栽培 されていました。遅れて、奄美大島、日本本土では、徳川八代将軍・吉宗の時代に外国薬用植物に目を向け1726年・麻布御薬園で初めてうこんを栽培した記録があります。
三. 春うこん:うこんには大きく分けて「春うこん」、「秋うこん」、「紫うこん」の3種類があります。春にピンク色の花が咲く「春うこん」の根茎は、昔からキョウオウと呼ばれる薬草で、秋うこんよりも多くの精油成分が含まれているのが特徴です。
春うこんには強い苦味と辛さがある為、食用には不向きで、クスリとして用いられてきました。
四. 秋うこん:一方、夏に花が咲く「秋うこん」は、健康維持に役立つと注目されている黄色色素「クルクミン」の含有量が、春うこんの10倍であることがわかっています。クルクミンにはさまざまな働きがあります。秋ウコンは、中身が濃いオレンジ色で、苦味がほとんどないため、カレー粉などの着色料として食用に使われており、衣服の染料などにも利用されます。
五. ガジュツ:「紫うこん」はガジュツと呼ばれ、切り口は紫色です。黄色い色素成分であるクルクミンは紫うこんには含まれていません。しかし、紫うこんにも多彩な働きのある精油成分が豊富にあるため、春・秋うこんと併用して使うと働きがさらに高まることが知られています。
うこんのさまざまな成分
うこんには1000種類以上の成分が入っており、
うこんと言えば黄色い色素のクルクミンが「有効成分」とされてきましたが、近年では、クルクミン以外にも多くの働きが期待できる「精油成分」と呼ばれる成分が注目を集めています。
| 色素成分 | クルクミン |
| 精油成分 | ターメロン・シネオール・ α-クルクメン・ クルクモール・ β-エレメン・ パラメチトル ・イルカピノール・ アズレン・ カンファーなど |
| ミネラル | カルシウム・ カリウム・ 鉄・ マグネシウム・ リン・ ビタミンC・ ビタミンBなど |
| その他 | フラボノイド・ 食物繊維など |
うこんの食べ方・飲み方(根茎)
有効成分をもっとも吸収しやすいのは、根茎の生を水洗いしてガリガリかじることです。しかし、実際かじってみるとわかりますが、苦くて毎日続けるには抵抗があると思われます。
そこで、根茎の生をおろし金ですりおろしてから、水かお湯に溶いて飲めば、あまり苦味を気にせずに飲むことができます。ただし、ここで注意してほしいのは、すりおろしたものをガーゼなどでこしたりしないことです。これをやると成分のほとんどが失われる心配があるからです。飲む量としては、一日、大人の親指程度の大きさの根茎、重さにして10gぐらいが良いでしょう。
乾燥スライスの利用
乾燥スライスを利用する場合ですが、乾燥スライスを入手して土瓶で煎じたり、きゅうすに入れてお湯を注ぎます。ただし、この場合、あまり煮つめると成分が壊れてしまいますので注意してください。ビールの色程度になるのを目安にするとよいでしょう。
うこん入りの「健康パン」(粉末)
パン粉とうこんの割合としては、パン粉1キログラムに対してうこんの粉末7グラムを加えてパンを焼いてみましょう。
うこん分析表
うこん分析試験結果 分析機関(財)日本食品分析センター
|
![]() |